T.鴨翔たばわれ白髪の媼とならむ●池辺晋一郎:モノヴァランス W
Shin-ichiro Ikebe Monovalence IV
池辺氏が1970年代に作曲した独奏曲シリーズの中の1曲で、菅原淳氏の委嘱で書かれ、1975年に初演された。"マリンバ等のために"とあるが、マリンバはマレットを使わずに、指の関節や爪、掌などで演奏する。
●山口恭範:コナンドラム for two
Yasunori Yamaguchi Conundrum for two
もともとは、パーカッショニストを目指す若者たちが新しい音づくりや、奏法の可能性に挑戦するためのテキストとして書かれた。その後、ソロのための演奏会用練習曲(9つのTomtomを使用)となり、今回はさらにデュオ・バージョン(各6つのTomtomを使用)が披露される。
●パー・ノーガード:イー・チン
Per Norgard(1932-) I Ching
T.震―震爲雷(第51番目の卦)
T.Thunder Repeated : The Image of Shock (hexagram
no.51)
U.小畜―風天小畜(第9番目の卦)
U.The Taming Power of the Small (hexagram no.9)
V.巽―巽爲風(第57番目の卦)
V.The Gentle , the Penetrating (hexagram no.57)
W.未濟―火水未濟(第64番目の卦)
W.Towards Completion : Fire over Water (hexagram
no.64)
ノーガードはデンマークの作曲家で、1982年に初演されたこの作品のタイトルは、古代中国の五経のひとつ「易経」のこと。陰と陽を爻(こう)というシンボルであらわして、宇宙・人生の森羅万象を解き明かす。爻を幾重にも組み合わせると六十四の卦(か)ができ、ノーガードはその中から4つの卦を選んでいる。ゴング、銅鑼、タンブリン、カウベル、カリンバなど、中国や東南アジア、アフリカの打楽器をはじめ、インドの弦楽器、仏具の木魚やりん、ティンパニほか多種多様の打楽器を、楽章によって変えながら演奏する。
吉原すみれ(打楽器)
Sumire Yoshihara, percussion
東京生まれ。幼少の頃より、工藤昭二のマリンバのレッスンを受ける。高校入学時より、打楽器を小宅勇輔に師事。東京芸術大学に入学し、打楽器一般を有賀誠門、マリンバを高橋美智子に師事。1972年東京芸術大学大学院在学中に、ジュネーヴ国際コンクール打楽器部門で優勝、同時に各部門のグランプリであるプリ・アメリカン賞も受ける。以後、ヨーロッパ、日本を中心にソロ活動を続ける。1977年ミュンヘン国際コンクールで1位なしの2位。ソロレコードがRCAより全世界に発売される。1979年より85年までカメラータ・レーベルにて5枚のソロ・アルバム(吉原すみれ・打楽器の世界1-5)を制作。1980年サントリー音楽賞受賞。アルバム「吉原すみれ・打楽器の世界1」において芸術祭優秀賞受賞。アンサンブル・ヴァン・ドリアン、トライアングル・ミュージック・ツアーなどアンサンブル活動も行い、アンサンブル・ヴァン・ドリアン団員として1983年中島健蔵賞受賞。1986年立花隆の制作録音によるCD「とぎれた闇」を発表。1986年-93年CBSソニーで4枚のソロCDと1枚のデュオCD(笛の藤舎推峰との「デュエル」)を制作。1991・97年ミュンヘン国際コンクール、1992年ジュネーヴ国際コンクール、審査員。1993年ニューヨークにてミュージック・フロム・ジャパン公演。97年「打楽器通信」、2002年「打楽器通信2」(フォンテック)CDリリース。2002年第20回中島健蔵音楽賞優秀賞を受賞。アンサンブル・タケミツ
メンバー。武蔵野音楽大学教授。
山口恭範(打楽器) Yasunori Yamaguchi, percussion
東京芸術大学を卒業後、欧米で研鑚を積み、1966年パーカッション・ソロリサイタルを開催し注目される。1972年より10年間、新日本フィルハーモニー交響楽団に在籍。1972年、高橋アキ(ピアノ)、小泉浩(フルート)とともに現代音楽演奏グループ「アーク」を結成、1983年には第一回中島健蔵賞を受賞。同年、武満徹企画の「第11回Music
Today」でソロリサイタル。世界の主要音楽祭に出演するなど内外でソロおよびアンサンブル活動を続けている。1992年アイオロス・レーベルよりソロCD発売。同志社女子大学嘱託講師、大阪教育大学非常勤講師。アンサンブル・タケミツ
メンバー。
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