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■語りと音楽
宮沢賢治の「貝の火」
(原作:宮沢賢治/作曲:寺嶋陸也)
2004年11月25日(木)7時開演
 

寺嶋陸也(指揮・ピアノ)
新井 純(語り)沢井一恵(筝)
草刈麻紀(クラリネット)大澤昌生(ファゴット)
角岡道子(ヴァイオリン) 西澤誠治(コントラバス)
五箇正明(トロンボーン)佐藤友紀(トランペット)稲野珠緒(打楽器)
★全席指定:一般4,500円/ペアチケット8,000円/学生3,000円


寺嶋陸也作品
●語りと音楽による「貝の火」(宮沢賢治作)
●朗読とピアノのための音楽童話「こいぬのうんち」(クォン・ジョンセン作/ピョン・キジャ訳)
●「唐詩三題」 1.送別(李白詩) 2.涼州詞(王翰詩) 3.将進酒(李賀詩)

「貝の火」
川で溺れているひばりの子供を助けた子ウサギのホモイは、お礼に、世にも有名な宝珠“貝の火”をもらいます。玉は、赤や黄の焔をあげて燃えているように見えますが、目にあてて空にすかして見ると、天の川が奇麗にすきとおっていて、この美しい玉をこのまま一生満足に持っている事のできたものは、今までに鳥に二人、魚に一人あっただけだ、と言われているのです。
そんな大切な玉を手にしたホモイは、すぐに動物たちから一目置かれる存在になります。しかし、ずるがしこいキツネにちやほやされてだんだん傲慢になり、もぐらをおどしたり、キツネが鳥たちを捕まえるわなを仕掛けることを許したり、両親の忠告さえも聞き入れません。
そんなホモイの心を映すように“貝の火”は次第にその光を失っていきます―――――。 
                                                                       *
私たちに思いやりの心を教えてくれる宮沢賢治の「貝の火」。「カン、カン、カン、カエコ、カンコカンコカン」と、つりがねそうの鐘の音が朝を報せてくれる、のどかな野原を舞台にした物語に、ピアノ演奏やコンサートの企画など、多方面で活躍する作曲家、寺嶋陸也がすてきな音楽をつけました。箏独奏に、現代作品を得意とする第一人者の沢井一恵、語りに、舞台女優として知られる新井純を迎え、日本を代表する演奏家たちのアンサンブルでお楽しみいただきます。

 「こいぬのうんち」
こいぬが道端に残していったうんちは、誰からも好かれず、疎まれています。すずめは「汚い!」と言って逃げていき、荷車からこぼれ落ちて同じ境遇だと心を通わせた土くれも、もとのお百姓さんに拾われて帰ってしまい、にわとりの母さんには「食べるところがないわ」と無視されてしまいます。ひとりぼっちで残され、「どうしたら正しく生きられるんだろう・・・」とつぶやくこいぬのうんち。しかし、ある雨の日、タンポポの芽に出会います―――――。 この童話は、1969年に韓国の第1回キリスト教児童文学賞を受賞し、1996年に子どものための絵本として新しく書き直されました。日本語に翻訳されて「こいぬのうんち」(平凡社)として出版されているこのお話に、ピアノのための愛らしい音楽が添えられたこの音楽童話を、新井純さんの語りと作曲者自身のピアノでお聴きください。

「唐詩三題」
1987年に作曲された、盛唐の李白・王翰・李賀の詩にもとづくピアノ曲です。

日本・韓国・中国を巡る寺嶋陸也3作品をお聴きください。

寺嶋陸也/てらしま りくや(指揮・ピアノ)
東京芸術大学音楽学部作曲科卒、同大学院修了。99年から「子どものための美幌国際芸術祭」の音楽監督。在学中より作曲とピアノ演奏の両面で積極的に活動、特にオペラシアターこんにゃく座での演奏や、97年東京都現代美術館でのポンピドー・コレクション展開催記念サティ連続コンサート「伝統の変装」などは高く評価された。作曲のほか、室内楽を中心とするピアノの演奏やコンサートの企画など、活動は多方面にわたる。

新井 純/あらい じゅん(語り)

俳優座付属養成所16期卒。劇団自由劇場を経て黒色テント創立に参加したのち、フリーで活動。数々の舞台の主演をつとめるほか、映画、テレビ、ラジオにも出演。「阿部定の犬」のあたしにより、第10回紀伊国屋演劇賞を受賞。結城人形座「マクベス」(ベオグラード国際演劇祭特別賞受賞)のマクベス夫人に出演。北欧や旧ソ連公演に参加。林光、三宅榛名とジョイントコンサートや語りの会開催。

沢井一恵/さわい かずえ(箏)
8歳より箏曲を宮城道雄に師事。東京芸術大学音楽学部卒。79年沢井忠夫とともに沢井箏曲院を設立、現代邦楽の第一線で活躍する一方、全国縦断「箏遊行」や、一柳慧、吉原すみれと結成した「トライアングル・ミュージック・ツアー」で日本各地を公演。また、世界各地での招待公演や世界の主要な音楽祭から招聘され、国内外で多彩な活動を展開している。


草刈麻紀/くさかり まき(クラリネット)
東京芸術大学大学院修了。在学中ウィーン国立音楽大学に入学。その後、ルツェルン市立歌劇場管弦楽団の契約楽員のかたわら、音楽学校の講師をつとめる。86年ジュネーヴ国際音楽コンクールクラリネット部門でディプロマ賞(セミファイナリスト)を受賞。帰国後、リサイタルを開催するほか、FMリサイタルや各地の音楽祭へ出演。オーケストラや室内楽の分野等で活躍中。

大澤昌生/おおさわ まさお(ファゴット)
東京芸術大学卒業後、ウィーン国立音楽大学に留学。82年日本音楽コンクール入選。83年ルツェルン市立歌劇場管弦楽団に入団。同時に、バッハアンサンブル・ルツェルンなどのメンバーとして、音楽祭や放送録音等スイス各地で幅広く活動。帰国後は東京シティフィルハーモニックを経て、現在東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者。紀尾井シンフォニエッタ東京では創立時からのメンバー。

角岡道子/つのおか みちこ(ヴァイオリン)
東京芸術大学卒業、同大学大学院修了。オランダ・ユトレヒト音楽院ソリストコース修了。00年第98回日演連推薦新人演奏会に出演。02年名古屋にてリサイタル。第17回練馬新人演奏会選考オーディションにて最優秀賞を受賞。04年相模原市にてリサイタル。



西澤誠治/にしざわ せいじ(コントラバス)
東京芸術大学音楽学部卒業、同大学院終了。東京シティ・フィル首席奏者を経て、現在読売日本交響楽団に所属。これまでに数度のリサイタルを行うほか、モーツァルトの協奏曲(原曲:ファゴット)やバス・アリアを芸大オーケストラ、東京シティ・フィルなどと共演。また、ヴィオローネ奏者としてもバッハ・コレギウム・ジャパンなど日本の主な古楽アンサンブル、オーケストラに参加。

五箇正明/ごか まさあき(トロンボーン)
東京芸術大学音学部器楽科卒業。東京文化会館推薦音楽会出演。トロンボーンを伊藤清、A.バンブーラの各氏に師事。現在、東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者。東京トロンボーンゾリステンメンバー。



佐藤友紀/さとう とものり(トランペット)
東京芸術大学卒業。第16回日本管打楽器コンクール第1位。NHK-FM「ライブ509」に出演。アカンサス音楽賞受賞、第69回日本音楽コンクール第2位入賞。02年第2回リエクサ国際ライモ・サルマス・トランペットコンクール ファイナリスト。現在シエナ・ウィンド・オーケストラ楽団員。東京芸術大学管弦楽研究部非常勤講師。東京アトラクティブ・ブラス主宰。


稲野珠緒/いなの たまお(打楽器)
東京芸術大学卒。在学中ソリストとして芸大オーケストラと共演。第10回日本打楽器コンクール第2位入賞。第11回京都芸術祭にて京都市長賞受賞。アンサンブル東風メンバーとして韓国21世紀音楽協会記念音楽祭、日蘭交流400周年記念演奏会に出席など、アジア諸国の作品から室内楽やミュージカル等のマルチパーカッショニストとして活躍。


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